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仏壇+収納家具のデザイン+++02
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  • 2019年7月1日
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収納家具の扉に組子を使うことは決めていましたが、

その組子の柄をどうするのかはとても悩んでいました。

ある組子屋さんでは非常に良心的なコストで製作してくれるものの、

十数種類の決められた柄の中から選ばなければならず、

それでは自分の本当にやりたいデザインを

実現できるようには思えませんでした。

もっと繊細で、もっと可憐な柄をこの建具には使いたいと思っていて、

あれこれ組子やラティスで検索しながら、

好みの柄を探していました。

そこで偶然にも目に留まったのが、奄美大島で組子製作をしておられる、

森田良平さんのinstagramでした。

組子細工と言えば「麻の葉」というのはよく見かけますが、

そこに更に線香花火のようなパーツを組み込んだ「光麻の葉」

幾重にも重なる花びら柄が見事な「八重桜亀甲」

この柄がとても気に入ったので、

早速メールで森田さんにご連絡させて頂きました。

また、ここまで精緻な職人さんの技を使った組子が

どのくらいの金額で製作していただけるのもわからなかったので、

建具のサイズをお知らせして概算のコストも教えて下さいとお願いしました。

森田さんは早速建具のサイズに合わせた

彼のオリジナルの組子のデザイン図面を作成してくださり、

建具2枚の金額も知らせて下さいました。

田中木工さんの家具と、組子の建具の合計金額が出て、

予算よりも多少オーバーするものの、

ここまで気に入った組子の扉が着けられるならば大満足!ということで、

両者にお願いすることになり、

実際の製作に取り掛かってもらうことになりました。

森田さんが製作してくださった建具を田中木工さんに送ってもらい、

そこに田中さんが金物を設置して家具に取付します。

東京と奄美大島。

こんなに距離が離れていても、

思いを汲みとって真摯に製作に取り組んでくださる職人さんたちがいて、

全幅の信頼を置いてお任せできるということがとても嬉しく、

出来上がりがもう楽しみで楽しみで、

仕方ありませんでした。

 

数週間後に扉の画像がUPされた時には、もう大興奮。

図面で見ていた柄が、綺麗に組み上がっています。

そして、このバトンを受取った田中木工さんが、

いよいよ我が家に家具の取付けにやってきました。

 

 

 

 

 

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