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noiは何しにイタリアへ?!+++準備編02
  • Posted:
  • 2018年5月24日
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studio noiのイタリア自転車旅のお話を掲載してから、

noiは何しにイタリアへ?!++準備編01

約一年が経ちました。

いよいよ鬼も笑っていられないくらいに

数ヶ月後に迫ってきた旅の予定。

これから少しずつ、

その準備の様子などもお伝えできればと思っています。

 

まず、そもそも何でイタリア自転車旅なのか…?!

その辺も前回お話ししていましたが、

ルーツとなる約20年前の

私の自転車旅の様子を少しご紹介します。

1999年の夏。

私が29歳最後の時期に、

「30代に入る前に何か人と違ったことがやってみたい」

「イタリアからフランスまで自転車で行ってみよう」

と思ったことがきっかけで、

その旅を大した下準備も計画もなく、

思い切りと勢いだけで始めていました。

インターネットは多少使われ始めていましたが、

iphoneもgooglemapもなかった頃。

頼りはこの現地で買った地図のみで、

記録はもっぱら手描きのスケッチ。

何となく縮尺をあたりながら、

1日の走行距離を想定して、

次はどの街に泊まるかの目星を立てていきました。

宿は行き当たりばったり。

現地についてから交渉して決めていました。

ROMAを出て、まずはカッシア街道を北上していきます。

ウンブリアからトスカーナにかけては豊かな丘陵地帯で、

ちょうど向日葵が満開のシーズンでした。

延々と続く緩やかな上り坂に心が折れそうになりつつも、

何故こんなことを始めてしまったのか?!

と自分自身を恨めしく思いつつも、

坂を登った先に広がるこの雄大な景色に魅了され、

とにかくこの旅の楽しさと幸せをかみしめていました。

トスカーナには

200近くの小さな丘の上の村々が点在していて、

人の暮らす村に入るためには

必ず上り坂を登らないといけないという試練。

でも、その日の行程を走り終えた時の達成感や爽快感。

そしてこの美しい風景を眺めながら過ごす休息の時間。

現地の人たちや同じように旅をしている人たちとの

出会いや別れ。

全てが素晴らしい経験で、宝物のような時間でした。

この時の旅では、途中の山岳地帯などでは列車に乗りつつも、

ローマからボローニャ、ミラノ。

そしてジェノバからフランスとの国境を超えてニースまで。

約30kgの荷物を積みながら、自転車で走り抜けました。

フランスとの国境では、

単身でここまで自転車でやってきた日本人に

びっくりするポリスたちと記念撮影。

途中あちこち寄り道もしながら、

約3ヶ月かけて達成した当時の旅。

さすがに当時のような長期間、

当時のような無計画さでは行けませんが、

あの時の素晴らしい風景や空気、風や光全てを、

今度は自分の家族と一緒に。

そしてこれからますます育っていく息子と一緒に、

共有できればと思っています。

 

 

 

 

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