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noiは何しにイタリアへ?!+++準備編03
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  • 2018年5月29日
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「海外自転車旅と息子のこと」

 

若い頃の自分が素晴らしい経験ができたとはいえ、

「まだ小学生の息子と

 自転車で長距離海外の旅は無茶すぎでは?

 ただの自己満足では?」

という疑問符はうっすらと頭に浮かびました。

でも本当にうっすらで、

逆にやらないという選択肢は浮かびませんでした。

そしてこの目的のために数年かけての下準備を積んできたので、

今となっては「よし、やってやれ!」という思いです。

 

 

まず、子供連れで海外で少し長めの旅をすることについては、

過去のフランスの旅で息子も存分に楽しめていたので

問題はなさそうでした。

フランスの旅 2013年春

フランスの旅 2014年冬

 

自転車の旅に関しても、

2年前のしまなみ海道縦断の旅

昨年の鎌倉・横浜の旅

と数日間のロングライドを経験してきて、

家族3人の中で一番体力的にタフで余裕があるのは

息子であると実証済み。

へたばるリスクとしてはあの旅から20年後の私と

還暦手前の夫の方が高そうです。

 

 

この旅の実現に向けて準備をスタートする2年前、

息子には「中学受験をどうするか?」についても

意思確認をしました。

我が家の周りは比較的教育熱心な地域でもあり、

仕事柄都内のステイタスの高いご家族とも

お会いする機会も多く、

当然のように中学校や小学校の受験を視野に入れて

準備をしているご家族も多く見てきていました。

そこで、ただやるかやらないかでは判断材料が乏しいので、

受験をした場合しなかった場合の

メリット・デメリットを説明して、

ある程度の情報を与えた上で本人に考えてもらいました。

その時の彼の答えは、

「中学校受験はしない。

 高校受験のために中学校に行ったら頑張りたい」

ということでしたので、

我々夫婦は彼の気持ちと答えを尊重して、

学校の勉強だけはおろそかにならないようにということで、

別の習い事や今彼が取り組んでいるスポーツを

エンジョイできるように切り替えて応援してきました。

そして、この小学生最後の夏休みの時期を使って、

準備してきた家族のチャレンジである自転車の旅を

敢行することにしました。

 

 

更に、私自身の個人的な考えとして、

日本の学校や社会や組織の中だけの枠組みを超えて

得られる経験や体験、肌感覚などを、

今まさに背が伸び身体が成長真っ只中の息子に

栄養源として注入したいという思いもありました。

まるで一方通行のような人生で、

一度レールを外れたら引き返すこともリスタートすることも

できないような生き方ではなく。

時に迷い、時に立ち止まり、時に戻ることがあったとしても、

そこからまた進み出せる

しなやかでタフな心と身体を持てるように。

そしてそれらは、

リアルに経験する様々な事柄からでしか

作れないのではと思うからです。

もちろん、書物やネットから得られる情報は無限にあります。

でも、情報や知識はそれだけで物事を動かしません。

どうしてもやってみたいっていう

思いに突き動かされて行動すること。

それを実現させるために準備して計画を立てること。

できない理由をグダグダ並べて何一つ行動しないより、

どうやったらできるかを考えながら実行すること。

実際やりだしたら、トライアンドエラーを繰り返しながら、

問題にぶち当たりながらもそれを解決しつつ前に進むこと。

そして何より、何事も楽しむこと。

ハプニングやエラーも、笑い話に変えられるくらいに。

それらを今、こうして経験することによって、

彼が今後、自分の人生を自分の足で歩みだした時に、

一つの経験則として

心のどこかに燻らせていて欲しいと思っています。

いつかそこに燃料を投下して、

自分の夢に、やりたいことに向かって、

突き進めるように。

 

 

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