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ホスピタリティに関して
  • Posted:
  • 2013年1月10日
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年が明けて、瞬く間に1月も過ぎ去ろうとしています。

スタジオノイも新規案件などに取りかかり、

ことしもなんだか慌ただしい幕開けとなりました。

昨日は久しぶりに、お客様をご案内しながらのショールーム巡り。

色んなものを一緒に見ながら、一つ一つのアイテムを決めてゆきつつ、

時にはお客様のご希望が膨らむあまりにからまってしまった糸を

一つ一つほどいて交通整理をしてさしあげたり。

そんなじっくりと向き合った対話の中から、

皆さんが望んでおられる空間を現実の形にしていく作業です。

長い打合せがひととおり終わって、帰り道の道すがら、

「あなた方に、お願いして、

とてもよかったと思っていますよ」

というお言葉を頂戴しました。

お客様からのそんな何気ない一言が、

いつも本当に私たちの仕事に対する大きなエネルギーになるなあと、

胸が熱くなりました。

+ + + + + + + + + +

最近、

「ホスピタリティ」(Hospitality)という言葉がすごく心に残ります。

日本語に訳すと、「もてなし」ってことなんでしょうか?

この辺りを、自分の頭でもう少し整理したいと考えています。

これだけの物々しい世の中になってしまって、

全世界的に景気も悪くって、競争とか生き残りが大変とか、未来が暗いとか。

日本の大企業のものづくりはもう終わってるとか、

どこの国に抜かされてて、もう過去の栄光にすがってる場合じゃないとか。

グローバル化から完全に取り残されてるとか。

自分の生きてる国や環境に対して、

探せばいくらでもネガティブな要素が出てくるんですけれども。

でも、日本人のこの弱さも含めての感じがいいっていう個性、

フランス語でしっくりくるところのSympathiqueな感じ。

これって、「よくないか?」と思うのです。

ぬる〜い頭で、平和ボケてて、どんどん色んな国に抜かされちゃって、

ハングリー精神ないもんだからうすらぼんやりで言われるがママだけど。

でも、安全。

でも、こんなに平和。

でも、生きられる。

これを一つの大きな魅力として、一つの大きな商品になるのになって、

そう感じる今日この頃です。

ハリボテでくだらないテーマパークを作らなくても、

こんなに小さな街でこちょこちょとカオスの中で生きていて、

それでも何だかいい人たちが多い国、そして旅行しても安全。

面白いんじゃないかな〜と思います。

色んな国で、色んな街を歩きましたけれども、

結局のところまた訪れたいなって思う場所や宿は、

素敵な人に出会えて、素敵な思い出ができたところだったりします。

「人」がもつ影響力やポテンシャルって、案外大きいのではないでしょうか。

そこで、出てくるのが「ホスピタリティ」という人でしか作りようがないもの。

でもこれ、一つ間違うとものすごくとんちんかんな方にむかってしまいます。

日本の家電などのデザインがとんちんかんなのは、

この解釈の仕方そのものを間違っているからだと感じます。

ホスピタリティの物への落とし込み方を、間違っているから、

余計なお世話の機能ばっかりあって、

肝心の美意識に関しての思いやりに欠けている。

(要するに、「美しくない」ということ)

この辺をもっときちんと整理すれば、

真面目にコツコツきちんと丁寧に仕事をすることにも、

そんな国の人たちの労働にも、

もう少し違った付加価値をつけられるような気がしてならないのです。

あの国に行けば、あの会社に頼めば、あの店に行けば、

素敵な人が素敵なサービスや物を提供してくれるっていうのが、

もうちょっときちんとしたビジネスというか利益につながらないのかなと、

漠然と考えています。

この人の、この場所の、この店の、この会社の、この地域の、この国の、

ファンになってもらうこと。

そしてダイスキになってもらって、また接点を持ちたいと思ってもらうこと。

その為のセンスと魅力アップを真剣に考えたら、

そしてその為の努力をおこたらなかったら、

間違った方向に進まず、的を射た方向にプロジェクトを進めたら、

仕事は、生まれるのではないかしらと思うのです。

もう、なんでも安い方に早い方にって流れて行って、

雇用も何もかも国を越えてより低い所を探してどんどん食いつぶして行って、

結局のところ自分たちの首を自分たちで閉めている悪の連鎖を断ち切りたいと、

思わないのかな…と。

自分たちよりも貧しい人々を安く安く消耗することではなく、

みんながそれぞれ豊かになって、質のよいものを相当な値段で手に入れることに、

喜びを見いだせる世界にすることの方が、

より発展的なのではないかなと思ったりしています。

あまりにもテーマが大きすぎて、

なかなかうまく、整理しきれなんですけれど。

でも、じっくりと考えて、私たちなりの答えを見つけていけたらいいなと、

そう思います。

そして今生きている全ての世代の人たちで、

真剣に取り組むべき課題はそこなのではと感じます。

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