室内でのゆったりとした時間を満喫してぐっすり眠れた朝。
ここは皇居を見下ろす立地の、パレスホテル。
朝食の前に、早朝皇居一周ランに飛び出そう!
ぃやっほーい!
と、窓の外を見たら雨。
小雨くらいならせっかくだもの走っちゃえ!
というレベルの雨でもなく、ダラダラと過ごすプランBに予定変更。
ところで部屋の窓から見えるこのルーバー。
雁行して建っている各居室の隣室室内が見えないしくみなのですが、
同時に皇居への目線はなるべく抜けるような羽の角度になっています。
平面上の理論では勿論納得とは言え、
実際に立体で体感してみるとなるほどその効果に
思わず感心してしまいました。
さて。お腹も減ったので朝食に向かいます。
共用部のエレベーター内部もシックなデザイン。
床の大理石は、ブラックマルキーナ…でしょうか?
大胆な柄の黒い大理石でした。
このあたりの緩急の付け方が、
このホテルのデザインで見事だなと思うところです。
雨で涼しい朝だったので、テラスの席を選びました。
この建物で好きなのが、この紫がかった御影石。
バーナー仕上は淡い紫の入ったグレーになっているので、
品がありながらも華やぎが感じられるのはそのせいかもしれません。
そして磨き仕上の部分は紫の柄が際立って、
エレガントさを添えています。
こちらは後から撮影したスパからの眺めですが、
ここでも外壁に同じ石が使われていました。
先ほどの雁行プランと均整の取れたルーバーの要素などが、
重厚感のある天然石の外壁と共に
リズミカルにファサードを形成しています。
無骨で堅い感じだけで終わっていないところのさじ加減が好きな建物。
さて。
今回の楽しみの一つでもあった朝食ビュッフェへ。
こちらはサラダや冷製の前菜などのカウンター。
この他、あたたかい料理、卵や肉料理、
竃で温めてくれるパンのカウンターなどもあります。
そして朝からこの量の朝食。
この他に、写真に入りきらなかったエッグベネディクトやパンも。
卵料理はオーダーで作ってくれます。
奥に映っているオムレツは、
息子がオーダーしたチーズとマッシュルームのオムレツ。
なんだか、小洒落たチョイス。
雨のお堀を泳ぐ白鳥を眺めながら、
優雅な朝食を時間をかけて頂きました。
巷は17日の月曜日。
お盆休みが明けて、皆様が憂鬱な気分で出社している頃。
あちらのビルとこちらのテラスでは、
ちょっと違ったゆるやかな時間が流れています。
さーて!
あれだけ食べたからには、
そして予定していた皇居ランができなかったからには、
ここでカロリーを消費しなくてはなりません。
皇居を見下ろすエビアンスパのプール。
時期が良かったのかとてもすいていて、ほぼ貸し切り状態。
1コースを思いっきり独占して
ざぶざぶとクロールで何往復もできて快適。
人にぶつかったり避けたりすることなく、
ストレスなく泳げるのは最高です。
気づけば1.5kmほど。
一時間以上かけてではありますが、存分に泳ぎました。
スパの施設も含めて、
この辺の共用部はペニンシュラの方がつくりは豪華でしたが、
眺望もよく清潔で、尚かつ人が多すぎなくて十分に満喫できました。
建物全般に言えることですが、敷地もゆったりとしているからか、
全体的な計画に伸びやかさ、広がりが感じられるので、
どこで過ごしてもより寛げる空間に感じます。
建替えた際に、客室数も縮小しているようですが、
その分一部屋一部屋の面積も45㎡以上と広いので、
室内での満足度も非常に高かったホテルでした。
ペニンシュラは数字上では54㎡で約6帖分位広かったのですが、
それと比べても全く窮屈さを感じさせない室内でした。
いずれもそれぞれに素晴らしいホテルでしたが、
眺望も含めて、
私個人としてはパレスホテル東京の方に軍配があがります。
息子はペニンシュラにまた泊まりたがっていましたが、
果たして今後はどうなることでしょう。
尚、建物と大手町の駅は直結していて、
内部にはコンビニも飲食店も隣接しているので
そういった面でもとても便利なホテルです。
また次に何時滞在できるかわかりませんが、
頑張って働いて、
次回こそは皇居ランにも繰り出したいと思います。
No Comments