今日はクリスマス。
一年前にはフランスの旅を終えて、余韻に浸っていたのを思い出します。
今年の12月は、静かに日本で仕事や現場の追い込みに向き合って過ごしていました。
そんなある日、
数年前に設計・デザイン監修を担当した新築マンションの、
竣工写真をまとめたフォトブックを当時の担当の方が届けて下さいました。
手に取った瞬間思わず、いろいろこみ上げてくるものがあり、ほろほろと涙が溢れてきました。
こういう贈り物は、何より嬉しく胸に響きます。
久しぶりに、当時の事を思い出しながら思い入れの深いこの物件のことを思い出していました。
錆鉄風の内照式館名板。
フォントやロゴの配置など、細かく指示して作ってもらっ
裏表紙には、アートワークをお願いした船戸あやこさんのタイルアート。
表紙をめくると、
タイルアート4作が全部並んでいました。
あやこさんと、完成形を想像しながらスペインと東京で打合せして作ってもらっ
ワクワクしてとても楽しいものでした。
緑に囲まれたメインエントランス。
外構・植栽計画もあわせて携わらせて頂けたので、
全てにおいて、スタジオノイの個性を集め
本当に貴重な経験でした。
エレベーターホール奥のサロン。
ターゲットが子育て世代のファミリーだったので、
自宅に
タイ
イメージしてつくったスペースです。
今も変わらず、よく使われているようでなんだか嬉しくなりました。
このマンションの目の前がバス停になっているので、
夕方バスを待っている人たちが、このラウンジや館名板の灯りによって、
少しでもあたたかさを感じて頂けたらいいなと思います。
1フロア3住戸のシンプルな搭状建物のボリュームが、
やわらかく空に溶け込むようにとデザインした外観です。
こちらのブログの過去ログにも熱くこちらの物件のことを語っているエントリがありますが、
思い入れが深く、大切に携わってきた物件だということを、
当時のプロジェクトチームの方が感じて下さって、
こうして貴重な一冊を届けて下さったことが、
本当に、かけがえのない私たちへのクリスマスプレゼントとなりました。
ありがとうございました。
また、この物件のように、それを越えるような物件に関わりつくりあげられるように、
日々努力を重ねていきたいと思います。
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