モザイクタイルの壁に仕込んだ間接照明や、
部屋全体が鳥籠ランプみたいになるようにデザインした組子細工の建具や。
設計者であるあたしがあんなにも力を込め設計したのに、
いざとなれば日常の中でそんな設えが使われることも殆どなく、
数年が過ぎていた。
それが、
ある時期から我が家の息子が毎晩寝る前に間接照明のスイッチを入れ、
常に開けっ放しだった組子細工の引戸を閉めて寝るようになった。
夜寝るのに、何で電気つけたりするの?ってきいたら、
「だって、これがホントのお家の形なんでしょう?」
って言われてしまった。
我が家を、一番設計者の意図を汲んで使ってくれていたのは、
設計者本人ではなく、まだ幼い息子だった。
キミの感性、ママは大好きよ。
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