しまなみ海道ツーリング2日目の朝。
民宿珈里葡での朝食。
お味噌汁には自慢のオコゼが入ってました。
腹ごしらえをして、
また少しでも涼しい時間に前に進めるように出発です。
大三島の中は穏やかなルート。
島々と海の景色も良くて、快適なサイクリングが続きます。
そして登って最初の大三島橋へ。
今日もまた、身体の軽いこの人は一人余裕の表情。
いささか腹立たしくもあり、頼もしくもあり。
橋を渡り終えて。
段々と今治(ゴール)までの距離が縮んできました。
しまなみ海道のルートには、
ずっとこのブルーの道案内が描かれているので、
迷うことなく前に進む事ができます。
自転車用のルートもある程度確保されていて、
安全に走りやすいのも助かります。
昨日の辛さが残っている親二人が、
しきりに息子にどこかでフェリーに乗らないかとお伺いをたててみたのですが、
全く相手にされず。
最後まで自転車で渡ると言って頑として許してもらえなかったので、
へーこら言いながら後に着いていきます。
二つ目の伯方・大島大橋も渡り、最後の島大島内の上り坂を越えて。
ようやく見えて来た最後の難関、来島海峡大橋です。
だけどその前に腹ごしらえ。
腹が減っては戦はできん。
橋の麓で豪快にシラスが乗ったしらすぶっかけうどん。
力を蓄えて、いざ、最後の坂越え。
何とか登って、
橋の上近くまできた。
最後まで諦めず、橋を渡り続けたヒト。
キビシい!
彼についてここまで来ました。
しかし、橋の上もいつまでもいつまでも続く緩やかな上り坂。
さすが、高低差4000m級!
それでも、なんとか渡りきり。
最後はジェットコースターよりも楽しい下りルートを風を切って満喫して、
今治市内の最後のゴールに向かって一直進。
ところが、
市内の道がこれまでの海と島の風景とうってかわって、
埃っぽくて町の単調な一直線の道で一気にテンションだだ下がり。
最後はこれまでのどこを走るよりもくたびれて(メンタル的ダメージが最大)
ようやく最終ポイントの自転車ターミナルへ到着。
「ゴールだ!」
あああ、感無量。
ここまでで、結局なんだかんだと走った90km近い道。
10歳の息子に着いていきながら、
46歳と57歳の父母も頑張りました。
埃まみれ、汗まみれだけれども、
パンクの時にはどうしようかと途方に暮れたりもしたけれど、
親子三人力をあわせてやりきった夏の大冒険。
本当にいろんな物を感じて、得られた貴重な経験でした。
さて。
この経験を糧にして、我ら家族はまた数年後に、
新たな夢の実現に向かいたいと思います。
「家族三人で、自転車でイタリア縦断すること!」
完全に、お母さんの趣味に家族を巻込んでいる状態ですが…
私が20代最後の歳にどうしてもやりたくてやりたくて、
ただやりたいってだけで、
単身自転車を担いでイタリアに渡ってニースまで向かったあの旅を、
今度は40代と50代の終わりを迎える夫婦+息子の3人で、
新たな形で実現させたいと思っています。
もちろん、双方の親の身体の状態や、子供の学校のことや、
いろいろ状況を見ながらの計画となるとは思いますが、
「できない理由をあれこれ探すより、
どうやったらできるかを考えよう、そしてとにかくやってみよう」
という心意気で、少しずつ準備を進めたいと思います。
実現までに数年かかるかもしれませんが、
必ずやり遂げる事を胸に。
また日々の暮らしを仕事を頑張りたいと思います。
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