08.椎の実子供の家2

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保育所施設新築の実施設計協力 


この物件の1年前に、同じ社会福祉法人楽山会の椎の実子供の家の増築工事に携わり、
今回は三鷹市の別の敷地に2番目の保育施設として新築する事となり、継続して作業を行う事となりました。
鈴木達己建築研究所の設計協力者として、実施設計全般を担当。
計画内容としては、敷地の大きさが十分な物ではなかったので2層として、
1階を乳幼児及びバックヤード、2階を3歳以上及び遊戯室(午睡)という構成となりました。
また、敷地形状が南北に長い事から、南側の園庭に面して保育室を設け、
大きなデッキ(2階はバルコ二ーをデッキとした)にて園庭と連続させる計画となっています。
 
 

椎の実子供の家 2

安全に伸びやかに子供たちが過ごせる保育園


園庭に面した保育室と広い開口部

2階の奥行きの大きなバルコニーには木製デッキを引き、そこから安全に園庭に出られるように、
階段の仕様も園児に合わせた物になっています。
また、このバルコニーは避難施設としても、幅にも余裕を持たせた階段とともに有効に活用することが可能です。
そのバルコニーが大型の庇としても機能して、
1階の保育室への日射の遮蔽としても期待できるようになっています。

 

東側メインエントランス

メインの玄関には、自転車やベビーカーで来た親の方々や子供達が安全なように、
左右に設けられた駐輪場とベビーカー置場にスムースに移動できるよう配慮されています。

  
 
1階玄関三和土
 
玄関に入って目の前が事務室となっており、職員の目が十分届くような計画となっています。
建物北側には、サブエントランスとして車椅子が安全にアプローチできるように、
スロープを設けて段差なく保育室まで行けるような計画としています。

 

1階厨房

充実した食育が出来るように、必要充分な施設を設けました。
食材等の搬入については園児達とは全く別の動線を確保されており、
安全性についても問題はないように計画しています。

 

園児用トイレ

園児達が気持ちよく、安心して用が足せるように、明るく清潔感のある仕上材とカラーリングを採用しています。
また各種便器についても、年齢に応じた機器を選択しています。

 
 

1階沐浴室

外壁側に開口部を設け、更に室内側にも開口部がある事から、非常に明るい空間となっています。
清潔感にも配慮され、木質系の暖かさと清潔さとを兼ね備えた内装となっています。


 

2階 連続することも可能な保育室

普段は3歳児と4歳児の保育室として区画されているが、柔軟な空間対応を可能にする為に、
大型の可動建具を設けて必要となれば一体とする事を想定した計画としました。
南側に面する園庭を一望できる大型のバルコニーは保育室と繋がる遊びの空間としても機能します。
十分な大きさの開口部を設ける事によって、それぞれの保育室がどれも明るい空間とする事が出来ました。