03.素材と色彩

 

肌になじむ素材、暮らしを豊かにする色彩


均等均質な素材よりも、
自然に、あるがままの素材の持つ個性を活かした使い方を、わたしたちは好みます。
無機質な単色よりも、
日だまりのあたたかさを感じられるような色彩に、わたしたちは心躍ります。
 
 

素材と色彩

空気感を、デザインするということ


 

すっと馴染む場所をつくる

新しく出来上がった空間でも、既にずっと長いことそこで過ごしてきたような、
「愛着」みたいなものが感じられるつくりこみ方を得意としています。
でも実はそれは、私たちと住まう人たちとのコミュニケーションから生まれて、
対話を重ねていくことによってどんどん、育っていくのです。


 

窓のない場所へ光を運ぶ

室内に設けるガラスブロックは、窓のない内廊下などにも自然光を運ぶアイテムとしてよく使います。
表情のあるガラスを選んで、透過される光の柄も楽しむことができます。


 

キッチン

各物件それぞれにクライアントの思い入れの深いキッチンを、
毎回一つずつ丁寧に選ぶお手伝いをしています。
プランも、各々のご希望でセミオープンだったりフルオープンだったり様々です。
そんな中で、お手入れやお掃除のしやすさも考慮しつつ、
日々使うことが楽しくなるようなデザイン性に富んだ素材を選んでいます。
自らの家事経験も踏まえながら、
動線や収納量、その場所などにも配慮しつつ計画を進めていきます。

Exif_JPEG_PICTURE 

04-K 02


 

清潔感のあるサニタリースペース

タイルや洗面ボウル、水栓金物などのアクセサリー類で、
それぞれ個性豊かに演出されたサニタリースペース。
お手入れのしやすさも考慮しながら、
日々の身支度や洗面が楽しくなるような設えにしていきます。

 

10 


 

トイレいろいろ

手洗いカウンターと金物類でスタイリッシュに演出したり、
モザイクタイルで爽やかに彩ったり。
ホテルのようにサニタリースペースを一体化させて、
伸びやかなプランとすることもできます。

 


 07

10 2 15お風呂

Bath Room

開放感を感じられる浴室でリラックスできる至福の時間を演出します。
マンションの浴室や、ユニットバスの場合では制約も多々ありますが、
FIX窓のパーツを使ったり、外部に面するようにプランで工夫したりして、
可能な限りの快適さを追求します。


 

石・タイル

空間に様々な表情を与える素材たち。
時にダイナミックに。
時にエレガントに。
それぞれの素材が持つ個性を楽しむデザインの要素として、「さりげなく」使います。

 

マロンブラウンダークの鏡面仕上の床と、スティックストーンの壁。
ごつごつとしたワイルドな素材が重厚感を感じさせます。

 

特に女性に人気のアイテムたちです。
びいどろガラスのような7色に光るモザイクタイルや、
カントリーにどっぷりハマりすぎない風合いのテラコッタタイルなど。
いずれもダークな木目調素材で引き締めて、甘くなりすぎたりカントリーに転びすぎないように、
絶妙なバランスで素材を使いこなすようにしています。

 
 
カラフルな色むらのあるボーダータイルや、ラフな形が素朴なガラスモザイクタイルなど。
いずれも小物使い、雑貨使いが楽しくなるような、背景としても映えるインテリア素材です。
 
Exif_JPEG_PICTURE
 
 
 
 ナチュラルなアースカラーのタイルです。
モダンなキッチンと合わせて、全体的なトーンに柔らかさを添えています。
同じ素材でサイズや形状違いの物を、使う場所の機能によって使い分けることもあります。
IH周囲はボーダーだと掃除がしずらいので、同素材の形違いタイルを選んで張っています。
 

  
 

呼吸するのが気持よく感じられる自然素材

吸い込む空気の味が違うことを、実感できる素材。
珪藻土の壁や、調湿性のある桐材の天井など、
目に見える素材としてのみならず、見えない空気も合わせてデザインすることにより、
心から安らげる空間が実現します。
きれいな空気は、人々の心の奥深くにまで染み渡ります。

Exif_JPEG_PICTURE


 
 
02 

ファブリック

使われるファブリックによって、空間の印象はがらりと変ります。
間取りや家具を変えることは少し大きなエネルギーがいりますが、
ファブリックを変えることは、一番手軽で身近なイメージチェンジになります。
インテリアとして、大きな要素であるファブリック選び。
ちょっと勇気がいりそうな冒険も、
こんなにダイナミックで大丈夫かなって思う選択も、
そっと「やさしく」背中をおしつつ(導きつつ)、
最後にぐっとくる、いい意味でのサプライズ(結果)をもたらすように致します。

 
E3素材・色彩
 

色づかい

私たちが最も得意とする「色づかい」
上品なのに大胆だったり、
オトナっぽいVIvidだったり。
包まれていると元気になりそうなビタミンカラーだったり、
自然のもつ美しさとエネルギーほとばしる色だったり。
もっともっと、色彩の世界を広げて、
もっともっと、空間を、そしてそこで過ごす人たちの人生を豊かに彩りたい。
まだまだ未熟な、日本の中での「色づかい」
かつての日本人が、より自由によりダイナミックにそれを駆使していたように、
受け継いできたセンスを、次の時代へ繋げていきたいと考えています。
 
02 03
09 06
04 07
08

 

雰囲気をつくる

私たちのつくりあげる空間が醸し出す「雰囲気」
それが豊かであってほしいと願いながら、日々設計に携わっています。
素材を選び、色を選び、納まりを考え、組合わさったものが、
ただただ単純に積み重なるだけではなく、
一つ一つ、丁寧に紡がれて、織り上げられていくこと。
そうしてできあがった空間が、
ふわりと身にまとう肌触りのよい一反の布のように、
暮らす人を優しく包んでくれればよいなと願いながら、それぞれの空間づくりに携わっています。