01.Brillia板橋大山

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暮らす人の人生を彩り、上質な時間を紡ぐ 


天然素材の糸を手で紡ぐように、丁寧に練り上げられた空間づくりを目指した。
手のぬくもりが感じられる素材感や風合いを大切にしながら各アイテムを選定し、
本当の意味での居心地のよい空気感を醸し出すこととした。
コストを押さえつつも、ワンランク上の「上質」な雰囲気をまとった住まいは、静かに主張しつつ、
その存在自体が個性となる。

 

Brillia板橋大山

ディベロッパー分譲マンションのデザイン監修


静かに主張する外観

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厳選して選ばれた色彩

画一的な色の組み合わせから、一歩踏み込んだ色彩の選択を心がけ、
主張しすぎず、且つ、存在感と個性を感じさせることとしました。
各色それぞれの微妙なニュアンスの違いを的確に見極めることにより、
若々しいながらもキッチュになりすぎず、バランス感覚に優れ、
素材と色彩の魅力を最大限に駆使したデザインを実現させる様努めました。


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バルコニー側外観

建物バルコニー側の歩道は自主管理歩道として整備し、植栽も配置しました。
植えられたばかりでまだまだ若い植栽帯は、年月とともに深みを増してゆきます。
樹種はシマトネリコやヤマモミジなどを選びました。
メンテナンスも配慮しつつ、どこか季節の移り変わりも感じられるような樹種の選択としました。
柱とバルコニー手摺躯体壁の勝負けや、天端のボーダー吹付けタイルの納めなど、
コストのバランスを見ながらデザインとして美しく納まるようにと、
シンプルながらも細部にまで配慮したデザインとなるよう心がけました。

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メインエントランス

川越街道側からのアクセス。
駅に近い方からはステップで直接入り、車椅子の方など用にはスロープも設置。
両脇にたっぷりと植栽が施されたアプローチが住まう人を穏やかに迎え入れます。


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エントランス扉と館銘板

緑に囲まれたメイン扉まわり。
やさしいアースカラーと、かなりダークなブラウンの組み合わせで、
甘くなりすぎない「自然さ」と「品」を醸し出しています。
館名板は錆風塗装のパネルに照明を仕込んで、夜も美しく文字が浮かび上がります。


個性と趣きを感じさせる共用部

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表情豊かな素材の融合

一つ一つの素材を丁寧に厳選し、それらの配置や面積バランスに配慮しながら、
場に深みを与えつつも重くなりすぎないインテリアを心がけました。


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淡い木目調タイルとダークな木目のコントラスト

メインの扉をくぐると風除室。
各仕上材はエントランス外部のものを連続させ、外と内との繋がりが感じられるようにしています。
ベージュ系の木目調壁タイルと、更に明るい色の床タイル。
天井や建具類を逆にダークなブラウンにして引き締めています。

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シックなウォールナット木目のメールコーナー

風除室の中に入ると、天然石と織物調タイルの壁仕上げに。
郵便受や宅配ボックス類も、周囲の素材に合わせた木目調シートを選択しました。
写真右は裏側のサブエントランスからの入口側より見返し。
エレベーターホール側の床はダークな木調タイルにして、よりシックな空間を目指しました。


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色彩豊かなタイルアート

写真左)心臓の鼓動を彷彿とさせるような鮮やかな赤がまばゆい7本の花。
シックなとても深みのある黒の背面と対照的な鮮やかな花たちは、
生命へのエネルギーを感じさせてくれます。
写真右)おどけた牛とにぎやかそうな鳥の組み合わせ。
通常では出すのが非常に難しい紫の釉薬が美しい色合い。
はちみつ色と作者が表する背面の黄色もあたたかい色。
彼らは一体何を話しているんだろう...と、想像力が膨らみます。

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ラウンジソファ背面

スペインの伝説によく出てくる生命の木に寄り添う2匹のウサギ。
メインのソファの背面に来る事もあり、安定感のある構図にして、
安らぎを感じられるような作品になっています。
一つ一つの作品を配置する場所も想定しながら、作品の構図や色なども相談して製作を依頼した為、
まさにこの空間にぴったりなものがそれぞれの位置に納められているという、
非常に贅沢なアイテムとなっています。

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オリジナル作品の威力

建物の入口付近には、
このブリリア板橋大山のもう一つの看板とも言える大作「緑のシンフォニー」が飾られています。
人々の心に安らぎを与える色。
生命力や瑞々しさも感じられる色。
そんなグリーンをモティーフに、見た人が少しでも気持ちが華やいで、
パワーを感じて下さることを願いながら、
作者が製作に取り組んでくれた作品です。
最後の最後に全てのタイルアートたちが現場に搬入されたのを見て、
ジグソーパズルの最後の1ピースがぴたりとハマったように、
初めて、この空間が「完成」した!と感じました。

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その他のアイテム

天然石の壁に、織物調タイルの貼られたニッチ。
ラウンジのスチール建具は、少しクラッシックなデザインにしました。
深い深いダークブラウン色で、空間自体が甘くなりすぎないように引き締めつつ表情を出しています。 

22織物調タイルと天然石が互い違いにバランスを配慮しつつ貼り分けられている壁面の出隅部は、建具と色合わせしたダークブラウンの見切り材を入れて納めつつデザイン的にも引き締めています。


20目に瑞々しさを与えてくれる植栽たち

建物本体の素材感と自然の植物の美しさや光を取り込むことによって、より豊かさを感じられる空間となること。そしてそれが、本当の意味での「居心地の良さ」をかたち作ってくれることを目指して設計やデザインを進めていきました。

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