07.椎の実子供の家

 

保育所施設増築工事の実施設計協力 


三鷹市大沢の小高い丘にある保育所(社会福祉法人楽山会椎の実子供の家)。
昭和47年築の歴史ある施設で芝生の広い園庭を持ち、プラレタリウムも有する施設です。
施設拡充の為、ランチルーム(1階)と乳幼児室(2階)の増築計画に参加。
設計者の鈴木建築研究所の設計協力者として、確認申請等業務と実施設計業務を行いました。
 
 

椎の実子供の家

子供たちがのびのび駆け回る保育園


 

園庭に面した広い開口部

1階のランチルームと2階の0歳児〜1歳児室は南西向きの園庭から、
明るい日差しを受けて暖かな空間となっています。 

 

南側の外観

南側の敷地には、保育施設の一つであるプラレタリウムが隣接しています。
五島プラレタリウムから譲り受けた投影機を使用していましたが、現在は使われていません。

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1階 ランチルーム

3〜5歳児のランチはここで、一緒に食しています。
大きな開口から入る光で明るさは十分に確保でき、夏には2階のバルコニーが大きな庇代わりとなり、
日差しを遮ってくれます。

淡い木目調タイルとダークな木目のコントラスト

メインの扉をくぐると風除室。
各仕上材はエントランス外部のものを連続させ、外と内との繋がりが感じられるようにしています。
ベージュ系の木目調壁タイルと、更に明るい色の床タイル。
天井や建具類を逆にダークなブラウンにして引き締めています。


 

 幼児用トイレ

子供達が気持ちよく、ゆっくりと用を足す事が出来るように、明るいカラーの内装を採用して、
便器の間隔もゆったりと取っています。 

階段室

2階に乳幼児室を設けている為に、階段の昇降は安全性と十分な明るさを確保するように設計されています。


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南及び西側の外観

1階のランチルーム、2階の乳幼児室は明るさを確保する為に、大きな開口を確保するように設計されています。
また、夏の日差しよけとして大きな庇を設置することによって熱さ対策とし、ガラスはペアガラスとしています。
2階のバルコニーは十分な奥行きを取る事により、乳幼児達の外遊びのスペースとなり、
更に2階からの安全な避難施設ともなっています。