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ディープ・インパクト
  • Posted:
  • 2012年11月14日
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仕事の合間をぬって、楽しみにしていたビーズのジュエリー作家さんの、

個展に出かけて来ました。

その個展自体も大変素晴らしくて、

夫婦そろってお気に入りの一品を見つけたのも嬉しかったのですが、

会場となった建物がものすごいインパクトだったのでご紹介です。

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外観がこちら。

昭和初期の建物とのことで、しかも2棟の建物が隣接して建っていて、

まるでこの一角だけがちょっと場末のヨーロッパって感じです。

タイルの朽ち果てた感じもものすごいいぶし銀。

あ、言っておきますがこれ、全て我らにとってものすごい褒め言葉です。

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1階の店舗入口も凝ったつくり。

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丸窓も超カワイイ。

当時はこういったディテールも怖がらずに使われていたんですね。

ああ、なんてかっこいいんだろう…

中はもっとディープな世界でこれまたツボの宝庫!

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手動開閉扉のエレベーター。

パリ以来です。東京でこんなの見た事ありませんでした。

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階数表示も、時代を感じさせて素敵。

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エレベーター前の扉や小窓。

おそらく、管理人室だったんでしょうか。

しかし、内部のタイルの風合いも、建具枠のモールディングもいいなあ!

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この巾木のディテール!

夫婦でいちいち感動しまくってました。

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管理人さん用の小窓でしょうか。

ペンキ塗りのこの建具や小窓もカワイイ。

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階段もこの通り、時代を感じさせます。

設計者は、同潤会アパートなども手がけた建築家の方との話でした。

中には、小さな部屋にギャラリーやショップ、事務所などがみっちり入ってます。

一つ、スダ美容室というかつての美容室だった一室を、

有志の方々で資金を出し合って借りて、

昭和初期のままの姿で保存しつつ、

個展などのイベントとして使用している部屋もありました。

奥野ビル306号室プロジェクト

ディープな建物好きなわれらも、流石に今回は相当度肝を抜かれた建築物。

当時としては大変モダンで、最先端の場だったことと思います。

建築物が文化であり、その文化の場に文化人が集っていた時代。

そんな時代に思いを馳せて、タイムスリップを楽しみました。

魅力のある場所には、やっぱり人って、集まるものなんですね。

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「絶対探偵事務所があるはず!」

と思って探してみましたが、それらしい看板を出しているところは見つけられず。

だってどう見てもこれは、松田優作が出て来そうでしょ。

映画、ノルウェイの森などでも、ロケで使われたりしたそうです。

ある種のカオスでありながら、

そこから生まれる様々なエネルギー。

何としても、この建物は、守っていきたいなと思いました。

ここでやっているshinoさんのジュエリーでshino’s bijoux

クリスマスプレゼントや

自分へのご褒美を選びつつ、

建物探検なんていうのもよいかもしれません。

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